京都マイクロコンピュータ、ARM Cortex-A9 MPCore搭載の新しい高機能評価ボードKZM-CA9-01を発表

京都マイクロコンピュータ株式会社（本社：京都府京都市、代表取締役社長：山本彰一）は、本日、ARM Cortex-A9 MPCore (NECエレクトロニクス社製)を搭載、Linux2.6付属、Mini-ITXサイズの評価ボード、KZM-CA9-01を発表しました。当評価ボードには、Linux2.6のソースとバイナリ、ツールチェーンが付属しているので、ご購入後すぐにARM Cortex-A9の評価が可能です。また、当社製JTAG ICE、PARTNER-Jetと組み合わせて利用することにより、最先端のARMプロセッサであるCortex-A9 MPCoreに最適な開発環境をご提供します。KZM-CA9-01の標準価格（税抜き）は、標準タイプ（ボード本体、マニュアル/回路図、Linux2.6）が550,000円、LCDタッチパネルユニット付属タイプが600,000円です。なお、出荷は、2009年12月を予定しています。

KZM-CA9-01は、CPUには最新ARMプロセッサCortex-A9が4個搭載され（各コア400MHz）、大容量のL2キャッシュを介してメモリに接続されます。またSD、USB、LAN、LCD、PCIe-X4など豊富なペリフェラルを搭載した高機能評価ボードです。さらに、当社製JTAGデバッガPARTNER-Jetとあわせて使用することにより、マルチコアやSMPの効率的なデバッグが可能になります。PARTNER-Jetは、ARM CoreSightデバッグアーキテクチャや、NEON命令などの最新のARM v7命令にも対応しており、ARM Cortex-A9を最大限に評価できます。ARM Cortex-A9 MPCoreまたはLinuxを用いたシステムの試作・評価やLinux/ARM Cortex-A9 MPCoreで動作するミドルウェアの開発、各種OS（Linux、Windows CE、T-Kernelなど）の評価などにご利用いただけます。

KZM-CA9-01の主な仕様は以下の通りです。

CPU	ARM Cortex MPCore 4コア構成 (NECエレクトロニクス社製　各コア400MHz）　 L2キャッシュ256Kbyte
メモリ	DDR SDRAM 512MByte（オンボード実装） NOR Flash 64MByte、NAND Flash256MByte
ペリフェラル	LCD/タッチパネル SD/USB/LAN/UART/AUDIO PCIe-X4、PCIe-X1、Mini-PCIe JTAGデバッグコネクタ
電源	ATX電源もしくはACアダプタ（3.5A） ＊電源は付属しません。
サイズ	Mini-ITX規格サイズ

製品の詳細につきましては、http://www.kmckk.co.jp/kzmca9/をご覧ください。

なお、11月10日に開催されるARM Forum、および11月18日から20日まで開催されるEmbedded Technology 2009にて、KZM-CA9-01ボードとPARTNER-Jetを組み合わせたデモストレーションを行います。