ニュースリリース:「PARTNER for Symbian OS」プロトタイプを発表
2005年6月16日
関係者各位
京都マイクロコンピュータ株式会社
〒610-1104 京都市西京区大枝中山町2-44
Symbian OS利用開発者のためのプロフェッショナルな統合デバッグ環境、「PARTNER for Symbian OS」プロトタイプを発表
京都マイクロコンピュータ株式会社(代表取締役社長:山本彰一 京都府京都市、略称:KMC)は、組み込みLinuxやT-Engineで実績豊富な、超高速JTAG-ICE "PARTNER-Jet" でSymbian OSをサポートした「PARTNER for Symbian OS」のプロトタイプをSymbian Summit Tokyoで発表いたします。
PARTNER for Symbian OSはSymbian OSを利用した携帯電話を開発している開発者向けの統合デバッグ環境です。開発者の方はエディタやコンパイラを変えることなく、カーネルのデバッグ、デバイスドライバのデバッグ、またはアプリケーションのデバッグにJTAG-ICE "PARTNER-Jet" を利用できます。カーネル、デバイスドライバおよびアプリケーションのデバッグは同じ操作で行うことができ、実行モードを意識することなくデバッグすることが可能です。PARTNER for Symbian OSはデバッグ機能のほかに、さらに性能解析(プロファイル)機能も統合しています。
KMC代表取締役社長 山本彰一は「2005年4月25日の弊社プレスリリースにあるように、弊社はSymbian社とPlatinum Partner契約を結び、社内でSymbian OSをサポートする開発を進めてまいりました。このたび、PARTNER for Symbian OSの製品プロトタイプを作成し、2005年6月21日に行われるSymbian Summit Tokyo (
http://www.symb-summit.jp/info/)にてデモンストレーションを行う運びとなりました。
PARTNER for Symbian OSの主な特徴は、従来のデバッガにないプロファイル技術や、カーネル・デバイスドライバ・アプリケーションを超高速JTAG-ICE "PARTNER-Jet" で同時にデバッグできることです。また弊社独自のマルチコア対応技術などもPARTNER for Symbian OSに反映させていきたいと考えております。」と申しております。
PARTNER for Symbian OSの特徴
高速:超高速JTAG-ICE "PARTNER-Jet" を利用することで高速なデバッグ環境をSymbian OS利用のデバイス開発に提供します。さらにエミュレーションメモリを使用すればカーネルコードのダウンロードは一瞬で終わるため、FLASH Memoryに書き込む無駄な時間を無くすことができます。
性能解析:システム全エリア、デバイスドライバ、アプリケーションの性能解析を行い、各関数で実行時間比率を簡単に表示できます。複雑なハードウェア設定などは一切不要です。これによりボトルネックルーチンを容易に見つけ、それを改善して性能を向上させることが可能です。この性能解析機能はPARTNER デバッガに統合されているため、デバッグ中に関数単位もしくはモジュール単位での性能解析を簡単に行うことができます。
この性能解析機能は今後他のOS(組み込みLinuxなど)にも適用される予定です。
各実行モードのデバッグ:PARTNER-Jetを通じて、カーネル、デバイスドライバ、アプリケーションを全ての実行モードで同時にデバッグすることが可能です。rombuildが割り当てた実行アドレスのリロケーションは、PARTNERが自動的に解析し、デバッグ情報を適切な動作に変換します。
例えばアプリケーションをステップ実行中にカーネルコードにブレイクポイントを設定し、そのブレイクポイントで止めることなどができます。
プロセス・タスク情報の表示:ターゲットの停止時にはタスク情報の表示が可能です。これにより各タスク間の依存関係や実行モードを容易に把握できます。
デバッガソフトウェアPARTNERの一貫した操作性:PARTNER for Symbian OSは一般CPU向けに販売しているPARTNERと同一の操作性を備えています。従ってPARTNERの操作に慣れている方はツールの使用方法を新たに学ぶことなくすぐにSymbian OSプラットフォーム上での開発が可能です。PARTNERの各種機能はGUI(グラフィカルユーザインターフェース)ベースはもちろん、コマンドラインベースでも使用可能です。
例えば、ヒストリやマクロなど強力なコマンドライン環境を駆使すればデバッグ効率を大幅にアップできます。
製品化の予定およびプレリリース版の入手方法につきましては、弊社までお問い合わせください。
動作環境
ターゲットOS: Symbian OS 8.1b EKA2
ターゲットCPU: ARM
開発ホスト: Microsoft Windows 2000/XPを搭載したPC
PARTNER-Jet―超高速・軽快JTAG-ICE について
PARTNER-Jetは、トレースメモリの大幅な増加、マルチコアCPU対応、Linuxなどの組込みOS対応、JTAGポートを使用した通信、 USB2.0対応、LAN(100Base-TX) 対応、オプション機能接続インターフェースの搭載など、JTAGの可能性を最大限に引き出しました。また、PARTNER-Jetは、ROMインサーキットデバッガPARTNER-ETII同様、デバッガソフトウェアPARTNERの交換により多種の CPUに対応します(Model 20 / 30)。 PARTNER for Symbian OSはPARTNER-Jet を利用してデバッグを行うKMC提供のデバッガソフトウェアのひとつです。
製品、購入など一般のお客様からのお問い合わせ先
PARTNER for Symbian OS問い合わせ担当
電話: 075-335-1050
e-mail:
mk-support@kmckk.co.jp
報道関係者様からのお問い合わせ先
広報担当 小林
電話: 075-335-1050
e-mail:
jp-info@kmckk.co.jp
シンビアンについて
シンビアンは、データ対応携帯電話向けの先進的でオープンな標準オペレーティングシステムであるSymbian OSを開発、提供しているソフトウェア・ライセンス会社です。2004年においてSymbian OSを搭載した携帯電話は、2004年に世界で1,400万台が出荷され、累積出荷台数は2,500万台以上に上ります。シンビアンは、Arima、 BenQ、富士通、NTTドコモFOMA、LG、Lenovo、三菱電機、Motorola、Nokia、Panasonic、Sendo、シャープ、 Siemens、Samsung、Sony Ericssonといったなど世界有数の携帯電話キャリアおよびメーカーにSymbian OSをライセンス供与しています。
本社はイギリスにあり、アメリカ、ヨーロッパ、イスラエル、オーストラリア、アジア(東京、バンガロ、北京、ソウル)に拠点を設けています。
シンビアンについての詳細は、
http://www.symbian.com/japan/ をご覧ください。
京都マイクロコンピュータ株式会社について
京都マイクロコンピュータ株式会社は、1985年の設立以来、開発環境の充実をテーマに製品の開発を行ってまいりました。先進のJTAG ICEとデバッガソフトウェアを組み合わせたPARTNER-Jetシリーズをはじめ、ROMインサーキットデバッガ、コンパイラなどの開発環境とCPU ボード類を軸に時代のニーズに応える製品群を開発・販売しています。
主力製品PARTNER-Jet(2003年11月発売)/PARTNER-JetM(2004年8月発売)は、Linux搭載機器の開発など、最先端の組み込み開発環境に強力なデバッグ機能を提供するJTAG ICEです。PARTNER-JetMは200MHzの高速トレースクロックに対応し、10MBytes/Sec以上の最大ダウンロード速度を実現した、エミュレーションメモリユニット付属の高性能JTAG ICEです。
お問い合わせ先
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電話 | 075-335-1050 FAX 075-335-1051 |
東京オフィス | 〒105-0004 東京都港区新橋2-14-4 Rビル5F |
電話 | 03-5157-4530(代) FAX 03-5157-4531 |
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